「OYO(オヨ)」は2012年に設立されたインドのベンチャー企業で、ホテル・住居などの運営、リース、フランチャイズなどを行っている会社です。日本では2019年3月に、当時のYahoo!(現Zホールディングス)との合弁会社として、スマホで物件探しから入居まで対応できる日本初の賃貸サービス「OYO LIFE」をはじめました(2019年12月19日現在、Zホールディングスとの合弁は解消)。「OYO LIFE」はスマホで賃貸入居までの手続きができるだけでなく、「敷金・礼金・仲介手数料が無料」「水光熱、Wi-Fi等は家賃に含まれていて手続き不要」「家具なし物件に家具家電設置」といった、今までの賃貸業界の慣習に捉われない概念を打ち出しました。
「OYO LIFE」は単に物件賃貸の仲介をするのではなく、「旅するように暮らす」というコンセプトのもと、生活に必要なサービスを提供するプラットフォーム「OYO PASSPORT」もはじめています。この記事では「OYO PASSPORT」についてご紹介します。
OYOパスポートとは?
「OYO PASSPORT(OYOパスポート)」は、「OYO LIFE」提携先のシェアリングエコノミー関連サービスやサブスクリプションサービスを割引、あるいは特典付きで受けられるサービスです。「OYO LIFE」が掲げているコンセプト「旅するように暮らす」を実現するような、家事代行サービスやレンタルサービス、収納サービス、飲食サービスなど100社以上のサービスが利用可能となっています。
従来は「OYO LIFE」入居者のみが使えるサービスでした。しかし、現在は「OYO LIFE」入居者以外にも専用アプリをダウンロードすれば誰でも利用できるようになっています(「OYO LIFE」入居者限定の特典も一部あります)。
今回は「OYOパスポート」に提携しているサービスをカテゴリー別に紹介していきます。
OYOパスポート提携サービス一覧
【こんな人におすすめ】
- 引っ越しの予定があり、家具の買い替えを検討している方
- 定期的に模様替えをしたい方
「subsclife(サブスクライフ)」は、株式会社subsclifeが提供する「家具家電レンタルサービス」です。国内外からセレクトされたおしゃれな家具を何個でも、月額500円から借りることができます。一人暮らしや結婚、子どもの誕生等によりライフスタイルが変化すると同時に、必要な家具家電も変わります。このサービスを使うことにより、家具家電を「必要な時に」「必要な分」だけ利用できるのです。またインテリアのプロによるコーディネート相談サービスもあり、購入費用の負担を少なく、憧れのインテリアの生活を入手可能です。
【こんな人におすすめ】
- 仕事が忙しく、家事に時間がさけない方
- 長年の家の汚れを一気に片づけたい方
「Bears(ベアーズ)」は株式会社ベアーズが提供する家事代行サービスです。サービスは、掃除・料理・買い物代行やキッズ・ベビーシッターなどがあり、お客様の要望に合わせてサービスをアレンジできます。家事代行というと「働いている人が利用するサービス」というイメージを持つ人も多いかもしれません。ベアーズではプロのハウスクリーニングや、庭の草むしり等高齢者支援のサービスも充実しています。
【こんな人におすすめ】
- いろいろな洋服を着てみたい方
- 自分に合う洋服を提案してほしい方
「airCloset(エアークローゼット)」は株式会社エアークローゼットが提供するファッションレンタルサービスです。月額定額で、ユーザー情報をもとにプロのスタイリストがコーディネートした洋服が3点届きます。届いた洋服に対し、お手持ちの服や小物との合わせ方のアドバイスもつきます。また、レンタルしたアイテムの感想を伝えることでスタイリングの精度もあがります。
【こんな人におすすめ】
- 毎日どこかで1杯飲みたい方
- 新しい飲食店を開拓したい方
「GUBIT(グビット)」は、株式会社GUBITが提供する月額980円でGUBITアプリに掲載されているお店で毎日1杯の乾杯ドリンクの提供を受けられるサービスです。現在は首都圏エリアで500店舗以上が登録されており、毎日使うと1杯およそ33円で乾杯ドリンクを飲むことができます。専用アプリで行きたいお店と飲みたいドリンクを選択し、お店の人に画面を提示するだけです。乾杯ドリンクをきっかけに気になるお店の新規開拓も可能です。
【こんな人におすすめ】
- 家の収納スペースが狭いので荷物を預けたい方
- 季節モノのクリーニングと保管を同時に済ませたい方
「サマリーポケット」は株式会社サマリーが提供する月額250円からの収納サービスです。
家の収納スペースは狭いから季節で使うものは預けられたら便利ですが、季節ごとに預ける量は変わるはず。一定量のトランクルームを借りるともったいないかもしれません。本サービスなら、1箱単位で預けられるので、コストを下げることができます。スタンダードプランなら、預けた荷物をスタッフが写真をとってリスト化してくれるので、専用アプリで「この洋服だけすぐ手元にほしい」にも対応します。オプションで「洋服・靴・ラグ・布団クリーニング」「おまかせヤフオク!出品」等があります。
【こんな人におすすめ】
- 体調に不安があるけれど忙しくて病院に行けない方
- どの診療科にいけばいいのか知りたい方
「LEBER(リーバー)」は、株式会社AGREEが提供する24時間・365日スマホで医師に相談ができるドクターシェアリングサービスです。専用アプリのチャットシステムで、自分の体調に関する自動問診を行い、その後医師が適切なアドバイスを行います。今すぐ病院に行ったほうがいいのか、近くの医療機関やドラッグストアのMAP表示、症状に合わせた市販薬の紹介等、最速3分で病院に行かなくても情報を得られることが強みです。
【こんな人におすすめ】
- ヨガ教室に通いたいけど、レッスン時間が合わない方
- 自宅でヨガをやりたい方
「SOELU(ソエル)」はSOELU株式会社が提供する女性限定のオンラインヨガスタジオです。「ヨガを受けたい」と思ったら、教室を探して、時間割をみて、自分の都合にあったクラスを予約して受ける、となります。最近はヨガでも、「ベーシックヨガ」「ハタヨガ」「マタニティヨガ」等、様々な種類があり、自宅近くに希望のクラスがあるとも限りません。本サービスなら、スマホを介して、少人数の双方向LIVEレッスンを受けることができます。双方向だから、先生にポーズを直してもらえます。そして自宅で受けられるからこそ、ヨガスタジオまでの移動時間も短縮でき、早朝5時から深夜24時まで自分の予定に合わせてヨガレッスンを受けることができます。
【こんな人におすすめ】
- 賃貸や一人暮らしで家の防犯対策をしたい方
- ホームセキュリティの導入を検討している方
「leafee(リーフィー)」は株式会社Stroboが提供する、アプリとセキュリティーセンサーを使ったホームセキュリティサービスです。従来のホームセキュリティサービスは、導入時に設置費用がかかり、さらにサービス一式の機器も多く月額使用料が高くなり、導入のハードルが高くなりがちでした。本サービスは月額1,480円から、必要な分だけセキュリティ機器をレンタルし、自分でセンサーをつけることができ、気軽に導入することが可能です。専用アプリで家じゅうの戸締りをチェック、センサーが異常を検知したら大音量ブザーで警報をならし、あなたと家の安全を守ります。
まとめ
本記事では「OYOパスポート」に提携しているサービスをカテゴリー別に紹介しました。
これらのサービスは
- シェアリングエコノミー
- 生き方の多様性
という価値が醸成されてきたからこそ生まれたビジネスとも言えるのではないでしょうか。
お客様は賃貸物件を希望しているのではなく、賃貸物件を通して「自分の望む生活」を手に入れたいと願っているのかもしれませんね。
本メディアでは、今後もこのような不動産業に関する情報や最新の不動産テックの情報などをお届けして、不動産事業者のサポートをしていきます。
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