Homes.comとは、アメリカバージニア州に本社を置く不動産ポータルサイトを運営する企業です。親会社はDomnion Enterprisesで、不動産以外にも自動車や旅行などのIT企業を有しています。
Homes.comは日本のサイトでたとえるなら、SUUMOやHOME'Sのようなサイトといえるでしょう。これらのサイトと同様にユーザーには不動産の検索を、事業者には不動産マーケティングやメディアサービスを提供しています。
本記事ではこのHomes.comについて解説します。
本記事のポイント
- アメリカの中堅不動産テックHomes.comについて概要をつかめる
- Homes.comの特徴をご紹介
- Homes.comの使い方がわかる
Homes.comとは?
Homes.comは、アメリカの不動産テック企業。2018年のトラフィックランキングでは第5位。中堅不動産サイトとして知られています。
サービスの基本的な流れとしては以下の通り。
- ユーザーは、Homes.comの物件情報を閲覧
- ユーザーは、ニーズに合致し興味を持ったら問い合わせ
- ユーザーは、Homes.comに広告費を支払っているエージェントを紹介される
- ユーザーとエージェントは、内覧や事務手続きなど成約に向けた手続きを行う
- 成約した場合、ユーザーは仲介手数料をエージェントに支払う
Homes.comではエージェントを紹介して、手数料で利益を出すビジネスモデルを展開しています。
また、Homes.comでは、大別すると機能は下記の通り。
- 住宅検索
- 住宅詳細
- Homes How to Hub
これらの特徴について、具体的に後述していきます。
Homes.comの3つの特徴的な機能
機能1. 住宅検索
それでは、homes.comの1つ目の機能である「住宅検索機能」について解説します。検索バーの上にある「Buy」「Rent」「Home Values」を切り替えることで目的にあった検索ができます。
Homes.comでは以下の3種類の検索が可能。
- 購入
- 賃貸
- 住宅価格
購入検索
「購入検索」では下記のような条件検索ができます。
- 中古住宅
- 分譲マンション
- タウンハウス
- 新築住宅
賃貸検索
「賃貸検索」の場合は、以下の条件検索ができます。
- 賃貸住宅
- 賃貸マンション
- 賃貸アパート
さらに「購入」と「賃貸」では位置情報をベースとした近隣物件の検索も可能。
住宅価格検索
「住宅価格」に関しては、物件の住所を入力。該当の物件があると価格や詳細がわかります。住宅価格の詳細ページでは価格の推移グラフも確認ができるため、今買うべきかの判断の材料となるでしょう。
検索結果画面
検索結果画面は、日本の不動産サイトと比べると構造はシンプルです。「購入」「賃貸」「住宅価格」の目的に合わせて検索を行うのみです。
検索をすると指定した地名近隣の物件情報がタイル形式で並びます。
機能2. 住宅詳細
住宅の詳細画面には下記の内容が記載されています。
- 物件についての問い合わせ
- 物件価格
- 物件画像
- 近隣の不動産仲介業者へ連絡
- 家の詳細情報
- 毎月の支払い計算シミュレーション
- 本日の住宅ローン率
- Airbnbでの収益予測
- 価格履歴
- 近隣の学校情報
- ホームサービスプロバイダー(インターネット・住宅ローン・住宅保険・信用情報)
- 内見予約
- 類似の家の比較
- 情報提供者
- 近い条件の物件
写真も豊富で内容がわかりやすいです。そのうえ、日本の不動産サイトではあまり見かけない機能もあります。たとえば「毎月の支払い計算シミュレーション」や「本日のローン率」など。これらはあると確かに便利です。
「Airbnbの収益予測」もアメリカの不動産ならではと感じます。また、写真数も多く、構図やライティングも凝っており、魅力的に構成されています。
気になる物件があった場合、近隣の不動産仲介業者へ連絡をするという点は日本と同じです。フォームから必要事項を記入しての連絡、もしくは電話での連絡が選べます。
さらに、近隣のストリートビューと、物件の地図を表示することも可能です。
機能3. Homes How to Hub
「Homes How to Hub」は利用規約のようなもので、Homes.comでどのようなサービスが受けられるかが記載されています。内容は以下の内容が紹介されています。
- 家を買う方法
- 家を売る方法
- 家を借りる方法
- 不動産担保ローンを受ける方法
このページはテキストのみのページで上記4項目の内容を説明しています。Homes.comを利用するにあたり大切なことが書かれていますので、実際に利用する際には目を通しておくとよいでしょう。
【まとめ】Homes.comについて
Homes.comについてまとめてみます。Homes.comでは、アメリカ国内の不動産物件を検索可能。検索時には3種類の検索を使い分けることができ、種類は下記の通り。
- 購入
- 賃貸
- 住宅価格
Homes.comのサイトユーザーは次のようなアクションをとることになります。
- ユーザーは、Homes.comの物件情報を閲覧
- ユーザーは、ニーズに合致し興味を持ったら問い合わせ
- ユーザーは、Homes.comに広告費を支払っているエージェントを紹介される
- ユーザーとエージェントは、内覧や事務手続きなど成約に向けた手続きを行う
- 成約した場合、ユーザーは仲介手数料をエージェントに支払う
その際に連絡を取る不動産仲介業者は、あらかじめHomes.comに広告費を支払っており、Homes.comはそこから利益を生んでいます。サイトは非常にシンプルでわかりやすい構成の中に価格推移グラフなどが盛り込まれています。
さて、今回はアメリカの不動産テックHomes.comをご紹介しました。昨今、日本でも次々に不動産テックが生まれています。
今後、日本でもさらに多くの不動産テックが誕生し、一般の人がよりリッチな情報を手に入れられるようになれば、今よりもっと豊かな住宅ライフが送れるかもしれません。
本メディアでは、今後も最新の不動産テックの情報などをお届けして、不動産事業者のサポートをしていきます。