2015年前後から日本でもサービスが登場し始めたと言われている不動産テックも、最近は実際に業務効率化に役立っているという実績紹介を見聞きすることが増えてきたのではないでしょうか。ではその一方で、お客様側はどのようなサービスに興味を持っているのでしょうか?そしてお客様の行動がどう変わるのか?お客様目線でお部屋探しの変容を考えてみます。
お客様はどんなサービスに興味がある?
これまでのお客様のお部屋探しのプロセスとしては、まず「大手ポータルサイトを中心に物件検索、問い合わせ、ご来店、別の物件の提案も受ける、内覧、申し込み、契約、契約金の入金、鍵の引き渡し」という流れでした。現在はこれらのプロセスを効率化あるいは透明化する様々なサービスが提供されており、その影響でお客様にとっての各段階の重要度の比重や行動に変化が起きていると分析されています。では、お客様はどんなサービスに興味を持っているのでしょうか?
お客様は「『初期段階』での高質な情報入手」を期待しています!
2019年の新社会人に対する「部屋探しであると便利だと思う機能は?」というアンケート✳︎では、下記の結果が出ています。
1位:360°写真の画面で内覧
2位:VRで内見
3位:IT重説
4位:遠隔内見
5位:AIを活用したオンライン接客※5
※5 希望条件に対し、おすすめの物件情報を提示してくれるなど
トップは「360°写真の画像で内覧」となりました。360°写真は、複数枚の切り取られた室内写真を一枚ずつ見るのではなく、なめらかな1枚の画像として全方向を見ることができるため、部屋のしつらえの配置や距離感が把握しやすくなります。このような臨場感ある写真を事前にサイトで確認できれば細かい質問も生じにくく、事前に内見する物件の絞り込み精度も上がり、「内見に行ったのに、想像と全然違ったからすぐ帰る」という無駄足も避けることが出来ます。VR内覧や遠隔内覧、IT重説といった店舗訪問後や契約段階での不動産テックサービスよりも、お客様としてはずは初期プロセスでの高質な情報の入手を望まれているようですね。物件を絞り込んで来店したお客様ならその物件への申し込みモチベーションも高く、他物件の内覧件数が削減されるのであれば、担当者としても効率的でお互いのメリットになります。
2位以下のサービスについては、次回以降ご紹介していきます。
初期段階の情報提供が、契約までの所要日数を短縮させる!
お客様が360°写真を望んでいることに現れていている様に、お客様は事前にサイト検索で得られる情報を精査し、十分に絞り込んだ物件を対象に問合わせや内見をしたいと考えています。実際にこの傾向は、問い合わせから契約までの所要日数短期化という現象にも繋がっています。
■新入生
1〜3日:30%(25%)
4〜6日:9%(11%)
1週間〜2週間未満:21%(29%)
2週間〜3週間未満:17%(13%)
3週間〜:18%
■新社会人
1〜3日:27%(15%)←なんと昨年比180%
4〜6日:12%(13%)
1週間〜2週間未満:24%(27%)
2週間〜3週間未満:23%(14%)
3週間〜:12%
このように新入生や新社会人においては約3割のお客様が3日で契約に至っており、新社会人では「3日以内に契約する方」の増加率が前年比180%となっています。特に追客を短期化したい繁忙期には、サイトで提供する情報のレベルを上げて店舗での対応負荷削減と早期クロージングに繋げられれば、メリットが大きそうです。そういった観点で、360°画像の撮影や編集、提供支援サービスから導入してみるのも良さそうですね。
追客コミュニケーションのスピードアップは、チャットアプリがサポート!
内覧が効率的に無事終了しても、物件申し込みから契約を経て鍵引き渡しまでのお客様との連絡も極力手間を削減してスピーディーに対応したいですよね?しかし「電話に出ないお客様が多いしメール作成も手間がかかる…」とお困りではありませんか?そんなお悩みをサポートするのが、不動産特化型チャットアプリです。Atlicu(アトリク)なら「いつもお世話になっております〜」から始まる面倒なメール文作成やPDF添付が不要、メールや電話に不慣れな若年層のお客様にも喜ばれますし、物件情報も見やすい専用画面で紹介できるのが特徴です。
360°画像と一緒に導入して、問い合わせ〜契約の短期化と、コミュニケーションの効率化の両方を実現してみませんか?
✳︎2019年マイナビ賃貸、全国賃貸住宅新聞掲載
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