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不動産テックウィーク2020(The Retech Week 2020)2日目レポート

2020.06.17 更新

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2020615()から開催した、不動産テックウィーク2020(The Retech Week)2日目を終えました。15()は「コロナ禍で変わる日本の不動産テックマーケット」をテーマにコロナ禍における不動産業界の働き方の変化や動向についてパネルディスカッションが行われました。テレワークにより、「非対面」での営業を余儀なくされことに伴い、ITを導入を検討している不動産会社様も多くいました。参加者の皆様から沢山のご質問もいただき、不動産業界がIT導入に向けて動き始めた印象を持ちました。
初日15()ウェビナーレポートに続き、今回も16()のレポートをお届けします。

16()「不動産業界のデータ活用とオンライン化の現状」をテーマに講演とパネルディスカッションが行われました。不動産データ利活用の歴史や日米のデータ利活用の比較について講演しました。第二部は不動産取引のオンライン化をテーマに、不動産売買、不動産賃貸のオンライン化の進捗、オンライン化の課題について講演し、第三部では「不動産業界のデータ活用とオンライン化の現状」についてパネルディスカッションが行われました。

16()のウェビナーをレポートで、The Retech Weekの参加や不動産テック協会のご加入検討にお役に立てたらと思います。

〈イベントお申込みはコチラ〉
https://retech.doorkeeper.jp/events/106917

 

2日目イベント詳細

「不動産データ活用とオンライン化の現状」

  • 不動産テック協会 情報流通部会「不動産データ利活用の現状」
    巻口 成憲氏(リーウェイズ株式会社 代表取締役)
  • 不動産テック協会 電子化部会「取引オンライン化の現状と未来」
    浅海 剛氏(株式会社コラビット 代表取締役社長)

「不動産データ活用とオンライン化の現状」をテーマのパネルディスカッション

  • 巻口 成憲氏(リーウェイズ株式会社 代表取締役)
  • 浅海 剛氏(株式会社コラビット 代表取締役社長)
  • 滝沢 潔氏(株式会社ライナフ 代表取締役社長)
  • 武井 浩三氏(株式会社eumo CJO
  • 名村 晋治氏(株式会社サービシンク 代表取締役)
  • 西浦 明子氏(軒先株式会社 代表取締役社長)

 

Pick up

第一部:不動産データ利活用の現状

第一部ではリーウェイズ株式会社代表取締役の巻口成憲氏が登壇し「不動産データ利活用の現状」をテーマに講演しました。

不動産データ活用の現状

  • 2006年に不動産取引価格情報提供制度が設けられ、不動産取引価格の情報を蓄積し、提供が始まった。
  • 2007年に消費者の不動産取引に対する不安感を払拭及び不動産市場の活性化を図る目的としてレインズマーケットインフォメーションを開始
  • 制度が始まったが、取引にあたって消費者の求める情報が適時適確に提供されないといった課題があった。
  • 2015年には国土交通省が不動産取引に必要な情報を集約するために「不動産総合データベース」の試行運用が行われた。しかし、2020年に民間サービスが充実している中、不動産総合データベースの必要性があるか再検討され、「不動産総合データベース」はペンディングとなる。
  • 今後の不動産データ活用は行政主導ではなく、民間が主導となって進めなけらばならない。

第二部:取引オンライン化の現状と未来

第二部では株式会社コラビット代表取締役社長の浅海剛氏が登壇し「取引オンライン化の現状と未来」をテーマに講演しました。

取引オンライン化:ユーザー視点

  • 内見には現地に誰も行かない「VR内見」、事業者のみが現地に行く「オンライン内見」、エンドユーザーが現地に行く「セルフ内見」の3つがある。
  • 取引のオンライン化のユーザー視点の現状として、オンラインでの営業、VR内見、オンライン内見、セルフ内見が登場している。
  • 賃貸領域では申込み、支払いまでオンライン完結のサービスも登場している。
  • 売買領域では購入申込み、ローン審査などがオンライン完結するサービスがある。

取引オンライン化:事業者視点

  • 賃貸管理の領域では、社内の業務フローを整理することで、ペーパーレス・オンライン化が可能となる。
  • 賃貸仲介領域では、契約と内見のオンライン化は管理会社次第になっており、オンラインを導入している管理会社であれば取引のオンライン化が可能となる。

売買領域のオンライン化の課題

  • 売買ではIT重説実証実験の実施回数が少ないため、実証結果を出せる段階に達していない。
  • 重要事項説明書作成が一番の課題。役所のデータが紙で保存されており、全てのデータをスキャンすることに時間がかかるため。

不動産取引オンライン化の未来

  • 楽天ができた頃のECは服や靴は試着できないから否定されていた。しかし現在は新型コロナウイルスの影響もあり、ECは伸び続けている。
  • 2010年のEC化率2.84%で市場規模は77880億だが、2018年にはEC化率6.22%で市場規模は179845億円まで成長した。8年でEC化率は約3倍まで伸びた。
  • このECの事例から、シェアが低いからこそ成長が見込める。オンライン販売に必要なIT重説の実施数を元に算出した不動産のオンライン販売率が0.02%と低いことから、今後の成長が見込めるのではないか。
  • コロナウイルスの影響で、オンライン化が急速に進んでいるので不動産のオンライン販売率の成長スピードも加速するのではないかと考える。

第三部:パネルディスカッション

第三部では巻口成憲氏、浅海剛氏、滝沢潔氏、武井浩三氏、名村晋治氏、西浦明子氏によるパネルディスカションが行われました。

データ開示の問題点と解決方法

  • 取引価格のデータ開示は行政主導でやっていたが、結局民間に任せる動きになっている、このやり取りを繰り返しているため、今後は民間が主導となって進めて行くしかない。
  • 国として問題を扱えていない。国家システムの問題。管轄が細かく分けられていることから、本来の問題解決の話に進まない。
  • エンドユーザーから不動産取引の不都合な点を挙げていないところも問題なのではないか。人生で不動産売買に関わる機会が少なく、エンドユーザーからの声が少ないことも課題の一つ。

テレワークが不動産業界で続くか

  • オンラインでは違うスキームが必要。スタート時点が一緒なのでチャンスは大きい。
  • 不動産業界のペーパーレス化。不動産業界はコピー機をよく利用する傾向にあり、データでやり取りをすることを考えていかないとテレワークは難しくなる。
  • Zoomの影響力は大きい。使ってみて意外と使うことができたという不動産会社も多く、ITの活用に向けて大きなきっかけになるのではないか。

不動産市場の変化

  • オンラインに全てなるのではなく、オンラインでできること、対面でできることに使い分けていくのではないか。
  • オンラインで内覧することができるようになったため、成約率は下がるが気軽にオンラインで内覧ができ、内覧数は上がるようになる。
  • 不動産業界自体は少しずつ変化している。課題はどこにあるか整理して行くことが重要。



参加者のからの質問

16()のセミナーでも多くの質問が寄せられましたので、質問の一部抜粋して紹介します。

  • 物件情報もアメリカのような状態になって行くのですか?
  • オンライン化を進めるには具体的に何から始めたら良いでしょうか?
  • 不動産のオンライン取引に相性が良い領域を知りたいです。
  • VR内覧をした場合のクーリングオフなど取り消しができるのでしょうか
  • アメリカなどはテック化により、仲介手数料はどの程度取っているのでしょうか。
  • 重説を見ていると間違いがあります。データ化の信憑性はどのように担保しているのでしょうか。

このように参加者から多くの質問が寄せられております。
質問の回答が気になる方は、ぜひセミナーへご参加ください!
気軽に質問ができる環境があるため、現状のお悩みを解決できる良いきっかけになると思います。

〈イベントお申込みはコチラ〉
https://retech.doorkeeper.jp/events/106917

 

今後のイベントスケジュール

  • 617()不動産カオスマップ部会コンテンツ
  • 618()海外連携部会コンテンツ
  • 619()日仲協連携コンテンツ
  • 620()日本不動産金融工学学会コンテンツ*
  • 621()不動産業界におけるテレワークのあり方*
  • 622()PropTech japan連携コンテンツ
  • 623()日管協会連携コンテンツ
  • 624()DTA連携コンテンツ
  • 625()不動産金融部会コンテンツ
  • 626()Property Access連携コンテンツ
  • 627()The Retech Week 2020総括パネルディスカッション*

*620()21()27()18時からの開催となります。

不動産テック協会会員様限定の特典としてRetech Week2020のセミナー動画を後日閲覧することができます。

〈不動産テック協会入会を希望の方はコチラ〉
https://retechjapan.org/

サービシンクは7/2(木)17時〜18時30分に株式会社いい生活様と共同Webセミナーを開催します。「コロナ時代における物件探しから、入居後までのコミュニケーション術」をテーマに、物件探しから入居後までのコミュニケーションツールの活用方法について講演します。

  • サービシンクは不動産特化のチャットアプリ「アトリク
  • いい生活様は入居者と管理会社のコミュニケーションに特化したアプリ
    pocketpost

を紹介します。

〈お申込みはコチラ〉
https://servithink.doorkeeper.jp/events/107781

 

次回開催の内容

617()は「不動産テックカオスマップの最新版を公開」をテーマに19時から開催します。

〈イベントお申込みはコチラ〉
https://retech.doorkeeper.jp/events/106917

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