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アメリカの不動産テックZillowについて解説

2020.02.06 更新

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皆さんは、海外の不動産テック「Zillow」をご存知でしょうか? Zillowはアメリカの大手不動産情報サイトです。巨大な中古住宅売買市場を誇るアメリカで売買・賃貸のプラットフォームとして、圧倒的な支持を集めています。

Zillowが選ばれる最大の理由は、他を圧倒する情報量です。売り物件や交渉物件を多数取り扱っており、基本情報の他に、過去の売買記録やエリアの価格推移、学区情報や周辺の売買事例など、あらゆる不動産情報を網羅しています。

掲載物件数はなんと1億件以上。充実した情報と膨大なデータを扱うZillowは、数多くの不動産情報サイトの中でも、月間閲覧数1.6億と驚異の数字をたたき出しており、米国内の利用者から絶大な人気を得ています。今回はそんな不動産検索サイト「Zillow」について皆さんにわかりやすく解説します。

本記事のポイント

  • アメリカの不動産テックZillowについての概要をつかめる
  • Zillowがもつ複数の特徴をご紹介
  • 他のアメリカの不動産テックもいくつかご紹介

 

Zillow(ジロウ)とは? 

https://www.zillow.com/

Zillow(ジロウ)は、不動産情報のWebサイト(同名のZillow)を運営するアメリカの企業です。2006年にシアトルで設立されました。

わかりやすいイメージとしては、日本でいうところのSUUMOやHOME’Sのようなもの。ところがZillowでは、取り扱い物件データはなんと1億件以上。市場規模の大きいアメリカにおいて、いま最も利用者を獲得している大手不動産サイトです。家の購入販売や賃貸だけでなく、投資やリフォームといった、家に関わるさまざまなライフイベントにあわせた情報を提供しています。

Zillowでは、多数の売り物件や交渉物件が掲載されています。

  • 物件の概要
  • 過去の価格推移
  • ローン計算機能や価格査定
  • 売買事例


など、あらゆる不動産情報を網羅しています。

高精細な航空写真を使って物件近辺の周辺環境などもすぐに確認でき、具体的な間取りや内装などの詳細データ、近隣の類似物件といった比較データも入手可能。投資対象として家が取引されることも少なくないアメリカにおいて、家の評価額の変動や将来値上がりが期待できる物件を検索する際に大変重宝されているのです。

さらに、不動産を売りたい人が物件の登録や購入希望者を募ることも可能です。2009年からは賃貸物件を検索するサービスも導入するなど、消費者のニーズに大きく応えています。

またZillowは、2014年に同じく大手不動産情報サイトTruliaを買収しました。アメリカでは不動産情報サイトの集約化が進んでいます。

【関連】米不動産テックサイト「Trulia」について解説

Zillowの特徴

「売買」も「賃貸」も、多彩な情報をワンストップ収集!
Zillowのサイトを見ると、トップページには「住所の検索」、「家の売買」、「家の賃貸」と、シンプルな3つの項目に分かれています。


検索タブで住所を入力すると、エリアマップと現在貸し売りされている物件データが瞬時にリストアップ。気になる物件を選択すると写真と詳細なデータが入手できます。



Zillowではマイクロソフト社の “Microsoft Virtual Earth” を導入しており、従来の航空写真を超える高画質の映像も閲覧可能です。

掲載物件は、基本情報の他に下記のような情報が一つの画面に集約されています。

  • 過去の売買価格や固定資産税について
  • 学区情報
  • 周辺の売買事例など


そのため、大変使い勝手の良いサイトとなっています。さらに、たとえば近隣学校の評価を網羅し、ランキングした情報などもあり、利用者のニーズにあった情報が多数掲載されているのもありがたいポイントです。

物件情報も豊富で、下記のような基本的な情報はもちろん網羅。

  • 敷地の広さ
  • 床面積
  • 築年数
  • 間取り図面


それらに加え、内装や設備がリフォーム済の場合、想定価格にタイムリーに反映される仕組みとなっています。

さらに、エリア内の価格変動のデータも閲覧可能。過去数年間に渡ってエリアの価値がどのように推移していたのかを知ることで、現在の自宅エリアは市場において上昇傾向なのか下降傾向なのかを把握できます。

 

Zillowがもつ2つの武器「Zestimate」と「Make Me Move」

1.Zillowによる自動査定システム「Zestimate」(ゼスティメイト)


Zillowでは独自に不動産の想定価格を算出・公開しています。この見積もりはZestimate(Zillowに「見積もり」を意味するestimateをかけた造語)と呼ばれています。Zillow独自の物件の相対的な評価に、エリア内価格変動などの最新データが加味されているため、アメリカの不動産取引において強い影響力を持っているのです。とはいえ、Zestimateはあくまで推定値なので、一つの判断基準として認識しておくのが良いでしょう。

2.新しい取引を生む、「Make Me Move」(メイク ミー ムーブ)

Zillowに掲載されている物件の中には、「Make Me Move」と記載されているものがあります。これはいわゆる物件のオークションです。そもそも売却する意思のない所有者が、購入希望者の買い値次第では売却してもよい、という意志を示すものです。

「Make Me Move」は潜在的な売却希望者にリーチ可能。従来の売買システムでは表面化してこない隠れた物件が掘り起こされることで、購入希望者はより多くの物件の情報を入手できます。本来の売買システムにはない、新しい取引を生む機能として利用者から注目されているのです。

 

Zillowについての要点まとめ

Zillowの掲載物件は、充実した基本情報に加え、エリアと物件の過去から現在にまでの価格推移がわかるので、買い手側はこれらのデータを大いに活用・参考にすることができます。
一方売り手側は、自宅の売却想定額が自動査定システム「Zestimate」で算出されるため、売却する際の参考にできます。売り主は物件とエリアの価値を多角的に見て判断することが可能です。他にも、仲介・ローン業者とのマッチング、契約書類サポートなどの情報も掲載されており、利用者は住宅の売買・賃貸に必要な情報をZillowのサイトひとつでワンストップ収集できます。

Zillowは積極的な提携や事業展開により、業界シェアとブランディングを確立。いまでは単なる物件情報サイトから不動産総合サービスへと変貌しています。中古物件のニーズに着目し、利便性の高い多彩なシステムと膨大で詳細な物件データを保有。さらにはそれに紐づくさまざまな関連情報を武器に利用者の同業への流出を防いでいるのです。

今回紹介したZillowの他にも海外には多くの不動産テックが存在しています。

【関連】アメリカの不動産テックRedfinについて解説
【関連】アメリカの不動産テック(サイト・アプリ)Opendoorについて解説

今後、日本でもさらに多くの不動産テックが誕生し、Zillowのような一般の人がよりリッチな情報を手に入れられるようになれば、今よりもっと豊かな住宅ライフが送れるかもしれません。

本メディアでは、今後も最新の不動産テックの情報などをお届けして、不動産事業者のサポートをしていきます。

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